正藍型染師 田中昭夫の布 頒布会のお知らせ
昨年、秋の事。
田中昭夫さんの布を見に言った事。
あの時の気持ち。
今は織り手として、一人の創り手として、とても楽しみにしています。
田中昭夫さんの布を見、触れ、知る事が出来る場が開かれます。
待ちに待ったと言うか、待ち望んだと言うか、とうとう来てしまったというか。
ただただ、実直に正藍型染めをしてきた職人と、それを伝えなければいけない、と想い起こした人たちがいて、その想いを受け取る人たちがいて。
「いいモノは、必ず伝わる」
歩みは遅くとも、どこぞの絵描きのようにこの世にいなくなってからでなく、いや、それでも、田中さんは染めを辞めると決心してからの今だから、手遅れといったらそうかも知れませんが。
でも、それでも、田中さんはいて、田中さんを想う人たちがいて、田中さんの仕事を尊ぶ人たちがいて。
そのことに僕はとても、希望と未来を感じるんです。
田中さんとは一言二言しか話した事がないですし、田中さんの事を伝えてくれた方々とも、一度しか会った事がありません。
もちろん、腰を据えてお話させてもらったりなんかもしていません。
でも、なんだかとっても、身近な人たちのような気がするんです。
「仲間」というと恐れ多いですけど、とっても近しい気持がわくのです。
大切な事をしている人がいて、そんな人がいる事を大切だと想う人がいて、その事を伝える人がいて、それ事を受け取る人がいて。
そんな世の中が、とっても愛おしい。
僕も、そんな世を形作る一員になりたい。
一人の創り手として、ずっと背筋伸ばしていたい。
田中さんの仕事に出会えて、本当によかった。
ひとつ、思いついた事があります。
実現出来るかどうかは分かりません。
とても恐れ多いような気もします。
それでも、思い浮かんだならやらんでどうする?
と言う気持もあります。
「創ること」に対する気持ちが強いほど、大切な事を見失ってしまうのではないかと
怖くなる事があります。
それでも、その先を見たい。
と想うのは、子供の欲と同じでしょうか。
いやはや、僕の手のひらはまだ何も掴んでいません。
だから、なんでも形作れるはずでしょう。
田中さんの布に、会いに行って、考えます。
ご興味ある方はぜひ、お運びくださいませ。
正藍型染師 田中昭夫の布 頒布会
会期:5月21日(木)15:00−19:00
22日(金)11:00−19:00
23日(土)11:00ー18:00
会場:DEE'S HALL 〒107−0062 東京都港区南青山3−14−11
by pops-fabric
| 2015-05-06 17:02
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