吉田一郎さんと津田千枝子さんの展示を見てきました。


 今日はさをりの業界では有名?な吉田一郎さんと初対面してきました。
 といっても、ギャラリーに行ったら「居た」ってだけで、会いにいった訳ではなく、展示を見にいったら本人とも初対面してしまった。という話なのだけれども。

 会場はいつもの「ギャラリー 繭」

 作品は何度も見させてもらってて、「おもしろいものつくるひとだなー」と思ってました。
 布はさをりの面白さ前回で、仕立ても良くって、作品も素晴らしくって、でも、ものと同じくらい「人」が気になる僕にしたら珍しく、「会ってみたい」と思わない人だっただけに、なんとも偶然出逢えて、しかしながら、これもまた大きなご縁と思わざるをえないような出逢いになってしまいました。

 「どんな経緯でさをりを始めたのか」

 という僕の質問を皮切りに話は進み進んで、場も和んで?来てふとした考えがよぎりました。

 僕の作品も見てもらいたい。
 吉田さんはどんな反応するんだろう。

 たまたま持っていた僕の作品をおもむろに取り出し、見ていただきました。
 そうして、それがまた最新作。
 僕にしたら、「なかなか面白いの織れたぞ。」という、ものでした。


 結果、吉田さんから出た言葉は、ズシリと僕の心を打ち抜くものでした。

 
 それは、良いや悪いの類の言葉ではなく、僕の奥底にあるものをぐぐぃと持ち上げてくるような言葉でした。
 僕ですら気がつかなかった自分のこと、廻り廻って、それでもまだ、僕は変われていないんだな、と思わざるをえない、核心を突いた言葉でした。
 

 「そんな器用なら、もっと不器用に生きたらええのに。」

 「自分出して、やったらええのに。」


 この言葉を聞く為に、今日、僕はここに来たんだな。
 そう言う事だったのか。
 だから僕は、ここに来たんだ。

 そう、想いました。


 自由に、自由に、その時々にやりたいことを、やりたいように。
 織りたいものを、織りたいように。
 そう言って、そう想いながら手を動かしてきました。
 そうして、僕の世界はどんどん広がって行くように感じていました。
 しかし、吉田さんの言葉は、ずしーんと僕の心に響きました。

 「何の前後も知らんと、想った事言ってるだけやからな〜。」
 
 と、本人は変わらずひょうひょうとしていて、でも、だからこそだよなーと、思いました。
 想った事をそのまんま口に出してくれる人が、(しかも初対面の相手に)どれだけいようか。
 ありがたかったです。
 憑き物が落ちた、訳ではないけど(もともと憑いてないから)とても晴れやかな気分になりました。
 そうしてギャラリーを出て、自転車にまたがり、僕はニヤニヤしながらつぶやきました。
 
 「くっそ〜、吉田一郎め〜」

 

 
 そうして次は、青山一丁目 津田千枝子さんの作品を見に「八木」へ。

 というのも、津田さんは先日お話しさせていただいた「田中昭夫さん」の事をお知らせくださった方だからなのです。
 これは直接お会いして、お礼を一言と想い、行ってきました。
 そうしたら、これまた見たことある方がいらっしゃると。
 まさかまさかの、田中昭夫さんがいらっしゃいました。 
 田中さんにもご挨拶させていただき、津田さんにもお礼を述べ(田中さん本人を前にして気恥ずかしいったら無かったですが)、僕は一人、「偶然とは続くものだなー」と想いつつ、感慨深く作品を見させて
頂きました。
 津田さんは、型染めの作家さんだそうで、今回は帯だけれどもストールやらタペストリーやら、色々なものを染めるそうです。
 「染めは布の上にのせるものだから」
 と謙遜されていましたが、いやはや、奥深く、楽しい世界でした。


 京橋、新橋、青山、千駄ヶ谷、新宿、阿佐ヶ谷、とフラフラ自転車での移動はこれまた気持ちよく、心も身体もスカッとした休日でしたとさ。

 
 

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by pops-fabric | 2014-12-09 20:41 | 色々紹介