映画「ひろしま」を観て。


 戦争に「美談」や「ドラマチックな出来事」なんてない。
 あるのは、ただ「人が苦しみ、絶望に追い込まれた」現実だけだ。

 映画を観ていて、そんな想いがわいてきました。

 もし美談があるとしたら、ドラマチックな出来事があったとしたら、それは後世の人間の解釈の仕方なのでしょう。
 人は、辛く、苦しい、悲しい出来事は忘れるように出来ていると聞いた事があります。
 それでも、理性では「戦争の事は忘れちゃいけない」と知っているから、あの手この手の表現を使い、今の時代に戦争のことを伝えてくれているのだけれど、「ひろしま」を観てしまったら、今までに観た戦争映画はすべてフィクションのように想えてしまいます。
 それくらい衝撃的な内容でした。
 
 原爆投下から8年後の広島で撮られた映画。
 被爆者を含む約9万人のエキストラが出演した映画。
 小学生の頃、顔をしかめながらも眼が離せずに読んだ漫画「裸足のゲン」。
 その描写がそのまま映し出されているようでした。
 実際に原爆を体験した人たち、被爆者の姿を見た人たちが演じている映画です。
 当時の広島市長はこの映画の制作を知った時
「各家庭から最低一人はエキストラを出すように」
 と言ったそうです。

 肯定的な気持ちでなんて、観れやしません。
 でも、知らなきゃいけない。
 そして、これからの人たちに伝えなくちゃいけない。
 もっと知識が欲しい。
 伝える術が欲しい。
 想いだけじゃどうにもならない現実も、あるんだから。
 僕はもっと、知識が欲しい。
 ほんとうのことが知りたい。
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by pops-fabric | 2014-11-06 23:43 | お知らせ