タテイトクロ


個展作品絶賛制作中ですが、オーダー物も並行して進めております。
リメイク用に使いたいとのことで、生地のまま納品。
たまにタテ糸黒で織ると、ひたすらにただ「織る」という行為の楽しさ、自由さを感じます。

織りを重ねれば重ねるほど、色んな計算がたてられるようになるし、また計算、計画を立ててその通りに織れるるようにもなる。
思い通りのものが織れるようになる。
しかし、そうなると、思い通りのものが織れなかった時、考えていたことと違う事態が起こった時。
例えばタテ糸が切れた、ヨコ糸がいつの間にか飛んでいた、縮絨したら変な縮み方をしてしまった、、、。
色んな予想外のことが起こります。
起こる可能性があります。
それがもし「起こった」とき。
大きな別れ道。
頭に思い描いた物以上が出来上がる可能性が生まれた瞬間なんですね。
ただの間違いと見るか、面白味とみるか。


感覚に身を任せて「なんとなく」を形にした時。
自分で自分を超える瞬間があります。
「なんとなく、そう想った」
「なんとなく、好き」
「なんとなく、気になる」

「なんとなく」という理由は、ことさをり織りに関してはかなり重要な意味をもつのではないでしょうか。

「なんとなく」目についた糸、色を組み合わせて織り上げました。
心に触れた織りは、間違いなく僕自身であり、これからの僕自身をも指し示す。

手放すのが惜しいほどの織りがまた、生まれました。


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